花と緑のまちづくりセンターの概要

役割

相談所写真 (HP用).jpg 平成19年4月1日に設立された花と緑のまちづくりセンター(以下「当センター」という。)は、兵庫県が策定した「ひょうご花緑創造プラン」(H28.6改定、計画期間:平成28年度から令和7年度)で示された理念『花と緑の多様な役割・効果を県民、団体、事業者、行政の間で共有し、共に取り組み(「育み」)、その成果・効果・実感(「恵み」)を受けた「ゆたかな暮らし」の実現』の達成に向け、花と緑あふれる快適な美しいまちなみに一層変えていくための県民による花緑団体の様々な活動を支援する中核的な役割を担っています。

目標
 花緑に携わる人々の高齢化やコロナ禍での新しい生活様式が進行する一方、グリーンインフラなど新たな視点からも注目される花緑のもつ多様な役割・効果が多くの県民に認識されつつあるこの時期を捉え、「ひょうご花緑創造プラン」に基づき、3つの基本方針、3つの主要事業により、県民による花緑団体等の様々な活動を支援し、花や緑あふれるまちなみにより一層変えていくとともに、各取り組みを通じて兵庫県がめざす「躍動する兵庫」の実現の一翼を担います。

基本方針
 1 より暮らしやすく豊かな生活環境づくりのため、美しい景観や自然環境づくりなど、花緑の持つ多様な効果が享受でき、県民が満足する緑の質の向上 

 生活環境づくりにあたって、従来から花緑など自然環境がもつ機能を活用し、防災・減災、地域創生、環境保全に取り組まれてきました。
 さらに、近年の気候変動に伴う災害の激甚・頻発化への対応、コロナ禍を契機とした心豊かな生活空間の形成、SDGsの取り組みへの関心の高まりなど、花緑の有する多様な役割・効果が顕著となっています。
 このため、県民がより暮らしやすく豊かな生活環境の実現をめざし、美しい景観づくり、自然環境づくり、癒しの空間づくりなど、花緑の多様な役割・効果をより多くの県民が実感でき楽しめるよう緑の質の向上を図ります。

 2 花緑ボランティア及び花緑団体活動の担い手育成支援と相互連携の推進

 過疎化・高齢化が進行し、地域の花緑活動の担い手となる次代の人材への継承や若い人材の育成が喫緊の課題となっています。
 一方、フレイル対策やリモートワークによる地方移住などコロナ禍の影響を受けた生活様式の変化がみられます。
 このため、県下各地で活動している花緑ボランティアや花緑活動団体の支援にあたって、花緑の多様な役割・効果を啓発しながら、次世代や若い世代の活動参加意欲や管理技術の向上を図ります。
また、花緑活動団体相互の情報交換、人的交流、活動の連携により、花緑に携わる魅力や楽しさをより多くの県民が共有しつつ活動の輪を広げます。

 3 緑の相談所機能の充実強化

 花緑に関する相談件数は、インターネットを活用した情報検索の充実に伴い、以前に比べ減少しているが、高齢者を中心とした電話や対面による相談、メールによる問い合わせなどが依然として寄せられています。
 一方、コロナ禍の生活様式の変化に伴い、花緑のもつ癒しの力を求め始めた県民からは基礎的な内容の相談も受けています。
 このため、花緑に関する様々な相談に対して、引き続き、わかりやすく丁寧な対応を行います。
また、地域コミュニティが主体となるオープン型のコミュニティガーデンは地域の元気につながることから、管理者だけの管理から住民参加型の管理の見本や公共空間の花壇管理技術の実証となるよう、当センター内の庭園をフィールドとしボランティアの協力を得た庭園管理を実践するとともに、情報発信に努めます。

3事業について
 1 調査研究事業
 より質の高い花緑活動に資する支援のあり方や県の花緑施策への提言などを行うため、兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科/県立淡路景観園芸学校、公益法人や民間企業などの協力を得て、県内のみならず全国の花緑活動の優良事例も参考として、花緑を取り巻く課題解決に資する調査研究を行います。

 2 普及啓発事業
 県内の都市部や農村地域など各地の多様な環境条件に適合した緑空間の創出や維持管理を行う人材を育成するため、花緑いっぱい運動推進員を設置し、花緑の栽培技術や多様な役割や効果を普及啓発する研修会・ワークショップを行います。
 体験型の企画や参加者間の連携強化など県民のより積極的な参画と協働につながるひょうごまちなみガーデンショー(以下「ガーデンショー」という。)、花緑センターだよりやホームページ等を活用して、新たな人材や若い世代の参加意欲を高める。県、市町や公益法人等による花緑活動支援事業について幅広く紹介します。
 SDGsの取り組みが兵庫県下で先進的な取り組みをしている明石市では、「あかしSDGsパートナーズ」の登録を募集しており、ガーデンショー実行委員会として参加し、花緑活動がSDGsと関連性の高い取り組みであることの発信を始めます。
 県民の花緑の関する興味や管理技術を高める園芸教室や園芸相談を実施する。特に、子ども達やその親世代の花緑活動への関心を促すため、親子での参加を対象とした体験型の教室を開催します。
 当センターの中庭や玄関前花壇を植物生態に合った植栽や花壇等の設置場所に合った植栽を県民のモデルとなるようボランティアの協力も得ながら整備するとともに、子ども達が自由に草花に触れ合える場所を提供し、幅広い世代を花緑活動へと誘います。

 3 活動支援事業
 花や緑あふれるまちなみにより一層変えていくため、県民まちなみ緑化事業等を活用し、新たに創出した緑地を維持管理する花緑団体の持続的な活動、緑化資材の提供や花と緑の専門家派遣による管理技術の向上を支援します。
 また、個々の活動団体間や行政と各団体間の各種調整を行う地域の中核的な中間支援団体の育成支援に取り組み、各団体の活性化と活動の広がりをめざします。

企画運営懇話会の設置
 外部有識者による企画運営懇話会の機能を活用し、事業実施に関する指導助言や評価により、当センターの取り組みを充実させます。