2010年11月アーカイブ

キチジョウソウ(ユリ科キチジョウソウ属) Reineckea carnea


落ち葉の下に、隠れるように咲いている花を見つけました。花が咲くと縁起が良いことから「吉祥草」と呼ばれています。写真は落ち葉を取り去り、株元をかき分けて撮影したもので、近くには赤い実もありました。こんなに隠れていて、どんな昆虫が受粉させるのでしょうか。上部の花は雄花で雄しべだけですが、下部は両生花で、長い雌しべが見えます。


園 内 平成22年11月29日撮影 080

ヨコヅナサシガメ幼虫集団越冬(カメムシ目サシガメ科)Agriosphodrus dohrni


ちょっと気持ち悪いですが、ヨコヅナサシガメ幼虫の集団越冬です。何匹集まっているのでしょうね。幼虫も成虫も肉食です。毛虫などを長い口吻で突き刺し、体液を吸います。越冬と言っても暖かい日に歩き出し、イラガの繭を突き刺して蛹の体液を吸うこともあるそうです。中国大陸からの帰化昆虫、すなわち外来種ですが、いわゆる益虫ですので、どうすればいいのでしょうか。刺されるとかなり痛いそうですので触らないよう気をつけましょう。


剛ノ池 平成22年11月27日撮影 079

イヌビワの黄葉と実(クワ科イチジク属) Ficus erecta


イヌビワが黄葉していますひじょうに薄い葉は光に透かすともっと綺麗です。その中央に実がなっていました。実と言っても本当は雄花です。イチジクの仲間ですので、雌花の場合は食べるイチジク(偽花と言います)となりますが、イヌビワの雄花も実のような形をしています。雌花をもっと大きくて、黒く熟すと食べられます。雄花が赤くなって、コントラストがとても綺麗でした。

剛ノ池 平成22年11月27日撮影 078

ノジギク(キク科) Chrysanthemum japonense


兵庫県花ノジギクが満開です。県では「県花のじぎくの里づくり事業」として苗を配布しています。この事業で配布されたものが、花緑センターで毎年花を咲かせています。黄色やピンクの花もありますが、イエギクとの自然交雑との見かたもあります。茎の基部は倒れて上部が斜上(いわゆる暴れ)することが多く、夏場に刈り込んで背丈を低くすることが綺麗に咲かせるコツのようです。斜面地では自然と懸崖状になります。


花と緑のまちづくりセンター 平成22年11月25日撮影 077

紅葉のイロハモミジ(カエデ科) Acer palmatum


別名はイロハカエデ。カエデは蛙の手の意味で、葉が掌状に5-9裂することに由来します。モミジは紅葉の代表種であることから名付けられました。また、タカオモミジとも呼ばれ、京都の紅葉の名所、高尾山にちなんでいます。順光での撮影より、逆光では葉を透過した光でより赤さが増します。試してみてはいかがですか。


桜 堀 平成22年11月25日撮影 076

ヒイラギ(モクセイ科) Osmanthus heterophyllus


ヒイラギが満開となりました。ヒイラギは漢字では「柊」、キンモクセイより淡い、良い香りがします。葉には鋭いトゲがあり、節分の夜にヒイラギにイワシの頭を刺して門戸に飾ると邪気を払うとされています。ところがこの写真のヒイラギにはトゲがありません。ヒイラギは大木となると葉のトゲがなくなり、丸くなります。まるで人のようですね。


園 内 平成22年11月25日撮影 075

コカマキリ(カマキリ目カマキリ科) Statilia maculata


木枯らしが吹く中で、コカマキリのメスを見つけました。全身が茶褐色の小型のカマキリで、オスはメスよりさらに小型です。このメスは寒くなってもまだ産卵が終わっていないようです。ソメイヨシノの幹にいたものを見つけましたが、幹の模様に隠れように、横向きに止まっていました。明石公園には4種のカマキリが生息していますが、最も個体数が少ないと思われます。


園 内 平成22年11月22日撮影 074

サザンカ(ツバキ科) Camellia sasanqua


サザンカの花が咲き始めました。童謡「たきび」で有名ですが、たき火が恋しくなる季節に咲くため、ピッタリの歌だと思います。しかし、ツバキとともにチャドクガが発生することがあります。毒針毛は幼虫、蛹、成虫全てにあり、抜けた毛が木に残っていることがあるため、あまり近づかない方が無難でしょう。


園 内 平成22年11月19日撮影 073

ジョロウグモ(クモ目アシナガグモ科) Nephila clavata


大きな網を張ったジョロウグモのメスを見つけました。大型のクモでメスでは体長は17-30mmです。オスは小型で、交尾の際にはメスに食べられてしますことがあるそうです。このため、メスが食事中か脱皮直後に交尾をすることが多いそうです。漢字で書けば女郎蜘蛛、なぜ女郎なのか判りません。


園 内 平成22年11月1日撮影 071

シロカネイソウロウグモ(クモ目ヒメグモ科) Argyrodes bonadea


ジョロウグモの巣に居候しているクモです。自分では網を張らずに、ジョロウグモの網に掛かった小さな獲物を食べています。体長は2?3mmと非常に小さく、ジョロウグモが餌にしない小さな昆虫が対象です。腹部が仁丹のようで、日の光を受けるときらきら輝きます。


園 内 平成22年11月1日撮影 072

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