ひょうごローズクラブ解散のお知らせ

 平成18年5月、「世界バラ会議」が大阪で開催され、関西におけるバラ文化の興隆を背景に、兵庫県においてもバラの愛好家の会を設立しては、との声を受け、平成19年6月、ひょうごローズクラブ(以下「クラブ」という。)が設立されました。
 以来、クラブでは、バラの栽培技術や展示技術に関する講習会や展示会の開催、バラに関する文化の講習会やシンポジウム、視察研修会の開催などに取り組んでまいりました。
 その結果、県下各地のバラに係る施設等においても、バラ栽培技術の講習会やバラまつりのイベントが開催されるなど、クラブの活動が、県下におけるバラ文化の定着に大きく貢献してきました。
 また、クラブの事務局につきましては、設立当初から、公益財団法人兵庫県園芸・公園協会花と緑のまちづくりセンターが務めさせていただきました。
 このたび、兵庫県は県政改革方針(令和4年3月)を示し、花と緑のまちづくりセンター(以下「センター」という。)が関係する公社等については、(1)公社等が担う行政サービスの必要性の検証、(2)真に遂行すべき事業に重点化、(3)運営の更なる効率化が求められたため、施策実施の成果をより重視し、有効な事業内容や手法への見直しを図ることとなりました。
 このため、センターにおいても、本来の役割に立ち返り、施策実施の成果をより重視し、有効な事業内容や手法への見直しが求められました。
 センターの役割は、県民の花と緑のまちづくり実践活動に役立つ調査研究を行うとともに、園芸・造園の専門家が公園フィールドで実施する研修会などの普及啓発、さらには県民まちなみ緑化事業や緑化基金事業の実施支援を行い、花と緑のまちづくり実践活動を推進する中核となることと明示されています。
 したがって、県下におけるバラ文化の定着を契機に、センター本来の目的である、花と緑のまちづくりに業務を重点化するため、植物の種類を限定した活動、花と緑のまちづくりと関連性が薄い活動であるクラブの事務局につきましては、「令和4年度事業計画」の業務終了をもって返上することとしました。
 会員の皆様には、令和4年3月、事務局の返上及び引き受け団体がない場合に解散となる可能性が高いことについてご意見を伺いましたが、異論はありませんでした。
 また、センターに替わって事務局を引き継いでいただけないか、複数の団体様にお願いしましたが、受けていただけるところはありませんでした。
 このため、令和4年6月26日の総会に「ひょうごローズクラブの解散(案)」を提議し、承認されたことを受け、クラブを解散することとなりました。
 その後、令和4年度の事業実績及び会計監査結果に関わる会員様への報告を行い、その報告日である令和4年8月14日をもって解散といたしました。
 最後に、これまでのクラブ運営に対しまして、関係各位の多大なるご理解、ご協力に感謝申し上げますとともに、センターにおきましては、これまでの経験等を生かしてバラの魅力発信に努めてまいります。

 ひょうごローズクラブ事務局長 福田 稔
 ((公財)兵庫県園芸・公園協会 花と緑のまちづくりセンター長)