1 日 時:平成30年9月2日(日)10:00ー12:00
2 場 所:兵庫県立播磨中央公園サービスセンター及び四季のばら園(現地)
3 参集者:ひょうごローズクラブ会員28名、一般参加1名
4 講 師:前野 義博 氏 (ひょうごローズクラブ副理事長 (有)確実園本園)
5 内 容:
<鉢栽培の水やりについて>
鉢表土が乾かないのは、根詰まりによる根腐れ、コガネムシの幼虫の食害が原因
対策 → ・根詰まりについては、支柱などを使って、鉢底まで隙間空ける。
・コガネムシ退治には農薬散布をする。但し、効果よくするために薬を濃くする
と、結果薬害になりやすいので、基準量を守ること。
・大変だが、植え替えるのが一番よい。9月植え替えなら11月頃には発根する。
植え替え時の注意点 → ・暑い時期の植え替えなので、赤玉や鹿沼土で
根が入るだけの小さい鉢に素早く植え替える。
・乾かさないこと。
・肥料はいらない。
・葉水はかえってだめ。
・日陰におくこと。
<秋の剪定について>
■時期 9月10日から9月15日ごろ
■剪定の位置 一般に上から2/3程度に切り詰めるとあるが、これは葉が十分ある場合
のみ。大半は下葉が枯れ上がっているので、機械的に切ってはだめ。
葉の量が大事。葉の量で1/3程度残す剪定をすること。強く剪定して
は、細い枝しかでてこない。あとは木に任せること。
■枝の切り方 芽の上5mm斜めに切る、とあるが下手すると出てきた芽がちぎれる
ことがある。5mmにこだわらなくてよい。
枯れた枝の整理。
■ローズヒップ用以外、花後は実を付けない。
■剪定と同時に、株元の整理や根を傷めない程度の中耕が重要。。鉢物の表土についても
同様。
■病害虫の巣がある場合があるので、ふるいマルチを取り除き、下葉を除去する。
取り除いたマルチや下葉は、バラの土に埋めずに、別のところで堆肥化してから利用
する。
■古い枝は、ぼこぼこの樹皮を取って、若い組織を出すことで、カイガラムシの除去や新し
い芽が出ることがある。
■剪定後の肥料は有機質肥料がよい。窒素、リン酸、カリが、8-8-8の配合のものが無難。
量は少なめ。
<その他>
・剪定ばさみの選び方、刃の研ぎ方、ツバキ油の使い方など道具の手入れについて説明が
あった。
・園内のバラ(フロリバンダ、HT、シュラブなど)の剪定実演
・40日後の姿を次回解説することとした。
講義の様子
剪定について図式で説明
秋剪定の実演風景
古い枝の剪定
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